グッドデザイン賞2018受賞
グッドデザイン賞は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。これまでの受賞件数50,000件以上にのぼり、受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。
透明感のある佇まいと音色のおりん
おりん上部のガラスで作られた置台にさり気なく置かれたリン棒が印象的な「Paddle」。その名の由来となったパドルのような形のリン棒でおりんを鳴らし、澄み渡った音色を故人のもとへ届けられます。リン棒と本体の透明感のある佇まいが様々なインテリアスペースに美しく溶け込みます。
プロダクトストーリー
Sottoを作る瀬尾製作所は金属の加工を得意とするメーカーですが、これまでガラスという素材を扱ったことはありませんでした。
ガラスの持つ透明感、素材感をまとったおりんは作れないか。
それは83年続く私たちの歴史の中で全く新しい挑戦でした。
灼熱の工房の中で、真っ赤な坩堝から取り出すガラスは、職人の手により光が透き通る製品となり、今までのおりんの概念を覆す「Paddle」が誕生。
アクセントとなっている“パドル”には、鎮魂の願いを込めて植えられることもある桜の木を採用。持ちやすさやおりんとのバランスに細心の注意を払いながら、こちらも他に類を見ないりん棒に仕上げました。
既成概念にとらわれることなく、異なる素材を組み合わせることで生まれた軽やかな一体感は、おりんのあり方を原点から見つめ直すきっかけになりました。
これからの時代にフィットする祈りのかたちを追求する私たちにとって、「Paddle」は一つの答えです。
仕様
- カラー: 金色、銀色、黒色
- サイズ: φ55×H46mm、リン棒長さ100mm
- 内容物: おりん本体、りん棒、敷物、取扱説明書
- 材料: 真鍮、ガラス、天然木
- りん棒の先端木部: さくら
- 受賞歴: グッドデザイン賞 受賞 (2018年)